🌀 本当はおもしろい複素数の世界
STAGE 6 ― ド・モアブルの定理 ―
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STAGE 6ド・モアブルの定理
回転をくり返すと円の上に正n角形
🎯 ミッション
ド・モアブルの定理を「回転のくり返し」として理解し、zⁿ=1 の答えが単位円の上に正n角形を描くことを確かめよう。
未達成
ねこ博士
前のステージで「掛け算=長さは掛け算、角度は足し算」を手に入れた。これを同じ数でくり返すとどうなるか考えよう。長さ1・角度θの複素数(cos θ+i sin θ)を n 回掛けると?
うさ美
長さは1×1×…=1のまま。角度はθをn回足すから nθ。つまり「長さ1・角度nθ」……(cos θ+i sin θ)ⁿ=cos nθ+i sin nθ ですか?
ねこ博士
そう。それがド・モアブルの定理だ。教科書では突然出てくる公式だが、意味は「θ回転をn回やれば、nθ回転」というだけのこと。たとえば30度回転を6回くり返せば180度回転、つまり(cos 30°+i sin 30°)⁶=cos 180°+i sin 180°=−1 だ。
うさ美
6乗の計算が、時計の針をカチカチ回すみたいに一瞬で終わっちゃった……。
ねこ博士
今度は逆向きの問題だ。「5乗すると1になる数 z を全部探せ」(z⁵=1)。実数の答えは1だけ。でも複素数の世界では「5回回転して、ちょうど一周(360度)に戻る回転」を探せばいい。うさ美くん、1回あたり何度の回転ならいい?
うさ美
360÷5=72度! あ、でも2周して戻ってもいいから144度もあり……216度、288度、そして0度(回らない=1)。全部で5個もある!
実軸 虚軸 1(0°) 72° 144° 216° 288° z⁵=1 の5つの解は、単位円を5等分する
「5乗して1になる数」は5個あり、単位円の上に等間隔に並んで正五角形を描く。方程式の答えが図形になる瞬間
ド・モアブルの定理:(cos θ+i sin θ)ⁿ = cos nθ+i sin nθ ……「θ回転をn回=nθ回転」 zⁿ=1 の解(1のn乗根):角度 0°, 360°/n, 2×360°/n, … の n 個 → 単位円上の正n角形
ねこ博士
「方程式を解く」というただの計算が、複素数の世界では円をn等分して正n角形を描くという図形の話になる。19歳のガウスが正17角形の作図法を発見できたのも、この見方があったからだ。さて次は、最後の主役「e」に登場してもらおう。
確認クイズ

Q1. (cos 30°+i sin 30°)⁶ は?

Q2. z⁴=1 を満たす複素数 z(1の4乗根)は、全部でいくつある?

Q3. 1の5乗根(z⁵=1 の解)をガウス平面に全部描くと、何の形になる?

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