🌀 本当はおもしろい複素数の世界
STAGE 5 ― 長さと角度で表す ― 極形式 ―
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STAGE 5長さと角度で表す ― 極形式
絶対値と偏角
🎯 ミッション
複素数を「原点からの長さ」と「角度」で表し直して、掛け算のルールが「長さは掛け算・角度は足し算」になることを確かめよう。
未達成
ねこ博士
「×i は90度回転」だとわかった。じゃあ「×(1+i)」は何度の回転だろう? それを考えるために、複素数の住所の書き方をもう1つ用意しよう。「右にa、上にb」の代わりに、「原点からの長さ」と「実軸からの角度」で表すんだ。
うさ美
地図でいうと、「東に3km、北に4km」の場所を「東から北へ約53度の方角へ、まっすぐ5km」と言い直すようなものですね。指す場所は同じで、言い方だけが変わる。
ねこ博士
まさにそれ。長さは絶対値と呼ばれ、|a+bi| と書く。求め方は図を見れば一目瞭然――直角三角形の斜辺だから、三平方の定理だ。3+4i なら √(3²+4²)=√25=5。角度のほうは偏角と呼ぶ。
実軸 虚軸 3+4i 3 4 長さ|3+4i|=√(3²+4²)=5 θ(偏角)
絶対値(原点からの長さ)は三平方の定理で求まる。ステージ5にして、中学数学のエースが登場
ねこ博士
「長さと角度」の書き方を式にする前に、cos と sin という記号を説明しておこう。難しいものではなくて、角度 θ の方角へ長さ1だけ進んだとき、横にどれだけ進んだかの値を cos θ、縦にどれだけ進んだかの値を sin θ と呼ぶ。「その角度の横成分・縦成分」に付けた名前、それだけなんだ。
うさ美
なら、進む長さが r のときは全部 r 倍して、横に r×cos θ、縦に r×sin θ ですね。複素数でいえば実部が r cos θ、虚部が r sin θ。つまり「長さ r・角度 θ」の複素数は r×(cos θ+i sin θ) と書ける……!
絶対値:|a+bi| = √(a²+b²) ……三平方の定理そのもの cos θ = 角度θへ長さ1進んだときの「横」の距離、sin θ = そのときの「縦」の距離 極形式:複素数 = 長さ r ×(cos θ + i sin θ) ……横 r cos θ・縦 r sin θ の点のこと
ねこ博士
この書き方にすると、掛け算のルールが驚くほど美しくなる。「長さは掛け算、角度は足し算」。これだけだ。×i を思い出そう。i は「長さ1・角度90度」だから、掛けても長さは変わらず、角度だけ90度増える――まさに90度回転だ。
うさ美
じゃあ試してみます。1+i は「長さ√2・角度45度」ですよね。これを2乗すると……長さは√2×√2=2、角度は45度+45度=90度。「長さ2・角度90度」の点って……2i だ!
ねこ博士
検算しよう。(1+i)²=1+2i+i²=1+2i−1=2i。ぴったり一致! 面倒な展開計算をしなくても、「長さと角度」で考えれば掛け算の結果が図形的にわかる。これが極形式の威力だよ。
掛け算のルール:長さは掛け算、偏角は足し算 例:1+i(長さ√2・角度45°)を2乗 → 長さ2・角度90° = 2i 検算:(1+i)² = 1+2i+i² = 2i ✓
確認クイズ

Q1. |3+4i|(3+4i の絶対値)は?

Q2. 複素数どうしを掛け算すると、偏角(角度)はどうなる?

Q3. (1+i)² は?

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