STAGE 1数直線からはみ出した数
「2乗して−1」の謎
🎯 ミッション
「マイナスを掛ける=数直線の反転」という見方を手に入れて、数直線のどこにもない数の謎に出会おう。
未達成

ねこ博士
今日から「複素数」の旅を始めよう。でもその前に質問だ。うさ美くん、(−1)×(−1)はいくつかな?

うさ美
+1です。符号のルールとして当たり前に使っていますけど……あらためて「なぜ?」と聞かれると、意外と深い質問ですね。

ねこ博士
そう、深い質問なんだ。今日はそれを図形として見てみよう。「×(−1)」は、数直線を原点のまわりでくるっと反転させる操作だと思ってみる。3に×(−1)すると−3。ちょうど反対側に移るね。

うさ美
なるほど……。じゃあ−3にもう一度×(−1)すると、また反転して+3に戻る。反転を2回やると元の側に戻るから、マイナス×マイナスはプラス、なんですね!

ねこ博士
その通り。ただし断っておくと、これは「なぜマイナス×マイナスがプラスか」の証明ではなく、計算のルールとぴったり合う「見方」だ。意味のうえでのきちんとした説明は今日は省くよ。それでもこの「掛け算を回転として見る」発想こそが、複素数の世界への入り口になるんだ。
「×(−1)」は数直線を原点でくるっと反転させる操作。2回反転すると元に戻るので、(−1)×(−1)=+1
×(−1)= 反転(180度ターン)
反転 × 反転 = 元どおり → (−1)×(−1)= +1

ねこ博士
ここで本題だ。どんな実数も、2乗すると必ず0以上になる。プラスを2乗してもプラス、マイナスを2乗してもプラスだからね。……では、「2乗すると−1になる数」はどこにあると思う?

うさ美
えっ……数直線の右側(プラス)にも左側(マイナス)にもないですよね。0でもないし。数直線の上には、どこにも居場所がない……?

ねこ博士
その通り。数直線の上にはない。でもヒントはもう出ているよ。「×(−1)が180度ターンなら、90度ターンに当たる数があってもいいんじゃないか?」――この謎を抱えたまま、次のステージへ進もう。
確認クイズ
Q1. (−3)×(−1)はいくつ?
正解! −3を「反転」させると+3。反転を2回くり返すと元に戻る、というイメージが持てればOK。
Q2. 2乗すると−1になる実数(数直線上の数)は?
正解! プラスもマイナスも2乗すればプラス、0の2乗は0。だから数直線の上には「2乗して−1」になる数はどこにもないんだ。
Q3. 「×(−1)=180度ターン」だとすると、「90度ターン」を2回続けるのは何と同じ?
正解! 90度+90度=180度ターン=×(−1)。つまり「90度ターンに当たる数」があるなら、その数は2乗すると−1になるはず……。その正体は次のステージで。